3校統合までのあゆみ
3校統合までのあゆみ

平成15年、旧3町が合併してできた街をこえて、さらに新たにできた中学校というのは県内で初めての試みだそうです。
その統合までの歩みをお話します。

大きく、6つの項目についてお話します。

まず初めに大崎上島町の概要についてです。

大崎上島町は、瀬戸内海の中央で、竹原市の沖合に位置します。竹原港および安芸津港から海上25~35分、自然いっぱいの地です。

島の人口は全国的な地方の傾向そのものに減少の一途をたどっています。さらに、15歳未満の人口の減少率は、総人口の減少率より高い数値を示しています。


旧3町合併時、町内には3つの中学校がありました。
そして、これらが平成21年4月、この地に大崎上島中学校として統合開校したのです。

旧3町合併後、中学校統合へ向けた流れがでてきました。

この図は実際に統合の諸問題を検討し、実行に移すための大まかな組織図です。


組織ができ、見通しが立つと、交流から搬入までの乗り越える多くの壁が待ち構えていました。

春には、新1年生の集団作りを目的に、江田島での集団合宿訓練を組みました。事前に連携して作った冊子で指導し、交流を深めました。
現2年生、現3年生も同様に交流を深めました。

8月上旬に、完成した新校舎への引っ越し後、お盆で帰省客の多い時期に町民に公開され、多くの人が訪れました。

秋の修学旅行は、春の合宿同様事前の入念な打ち合わせや小さな交流の上に、結団式から解団式まで実施できました。

12月、3中学校が初めて一堂に会して、次期生徒会役員選挙を行いました。それまでに3校の選挙管理委員会が動いて、当日は立候補者とその推薦人全員の演説を聞いた後、それぞれが自校の生徒2名ずつを選ぶ投票を行いました。緊張と真剣さが漂うものでした。

大崎中学校の場合は、平成20年8月の新校舎への引越しというスケジュールから、1学期末の7月、旧校舎の取り壊しを前に卒業生・地域の方・関係教職員等を招いて、「校舎お別れセレモニー」を行いました。

4月開校を目前にした1月中旬、各校で在校生の保護者対象にした新中学校説明会を実施しました。
そこでは、通学方法や部活動にかかわっての質問や不安が出されましたが、事前の確認に添って、各校が同様に回答しました。また、新入生とその保護者を対象にした学校説明会を開きました。児童・保護者共に新しい学校への期待が膨らんでいました。

新校歌もできました。新校歌は新年度開校式当日初めて披露することになります。生徒同士が初めての出会いの日に多くの参列者を前に歌うので、何度も時間をかけて、自然に浸透させることに努めました。

3月25日、いよいよどの中学校も最後の卒業証書授与式を迎えました。そして続く閉校式では、慣れ親しんだ最後の校歌を涙とともに地域の方と歌いました。

木江中学校の卒業証書授与式・閉校式の様子です。
式の後、神峰山展望台に登り、記念写真を撮りました。

東野中学校の卒業証書授与式・閉校式の様子です。
体育館に校歌の記念歌碑が設置され、卒業生が記念樹を植えました。(校舎は解体され、公園になります。)

移転も大きな仕事です。教職員が担当部所ごとに備品チェックを行い、廃棄・搬入リストをもとに、シールを貼りました。町教委が搬入業者と契約を結び、夏休みの始まりと同時に移動作業が開始できるようにスケジュールを組みました。

午前中に部活を終えた生徒たちが自主的に梱包を手伝ってくれました。段ボール、コンテナを300個以上用意し、ガムテープで色分けしながら、夏の一番暑い時期に梱包をしました。

校舎も完成し、業者からの引き渡しとなりました。

これは敷地全景です。大崎中学校の旧校舎・体育館は、矢印のように同じ敷地内の南側に建設されました。
3中学校はそのままの生活を送りながら、授業に支障をきたさないように移動をするわけですから、膨大な労力がかかりました。

部活動終了後、自主的に手伝ってくれた生徒たちの様子です。

運搬が完了すると、旧校舎の解体が始まりました。このように着々と開校に向けて準備が整っていきました。

開校を前に行ったSWOT分析です。地域が島内に広がることでバス通学の生徒が増えること、また元中学校による指導の差異があること、また3町合併時から続く問題点等あります。

ではここで、中学校統合までの道筋として、そこに続くまでの幼稚園と小学校の連携の現状をお話します。





















この記事に関するお問い合わせ先
大崎上島中学校
〒725-0301 広島県豊田郡大崎上島町中野5603番地
電話:0846-64-2055 ファクシミリ:0846-64-3999
更新日:2024年04月11日